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2005年09月28日(水)8:00

こつこつと僕の中の小人さんがブログを作っています。お楽しみに(僕が)

それができるまで日記は書かないと心に決めていたのですが更新。

最近はといいますと、すぐ疲れます。この前、体重計の体内年齢が出るので計ったら36歳と表示されました。

それを見て奮起することもなくどっと老け込みました。もう反発する力も残っていません。気のせいか白髪も増えました。

何をした訳でもなく3日後計ったら4歳若返り32歳と表示されました。その5日後計ったら23歳。

4週間後にはおむつをつけているかも知れません。でも白髪が目立ちます。

なにかの病気?機械が壊れているにしても恐怖です。消えちゃうのかなパトラッシュ。



ティムバートン監督ジョニー・デップ主演の【チャーリーとチョコレート工場】という映画を見ました。

孫に弱いおばあさんのように子供が活躍する映画には弱いためコメディでも涙するだろうと期待して行きました。

感想は孫がせがむからその度にお小遣いを上げていたら15歳になったらぐれちゃった感じです。

分かりにくい感想ですが、要するにハリウッドお金掛けて凄いなぁ〜、でも内容薄いなぁ〜と。

チャーリーがチョコレート工場に入ると同時にチョコーレートの香りが映画館いっぱいに広がるという演出があるというのを小耳に挟んだので期待していったのですが、それは試写会だけの演出だったようですね〜。

でも映像にこれだけお金を掛けているんだから、ジョニー・デップを人形にして実際に映画館にチョコレートの香りを出す演出をした方が良かったんじゃないかと思います。

匂い付き映画って楽しいかも知れませんね。パンツも洗っていない匂い付きの方が高いそうです。

最初ジョニー・デップがジョニー・デップに見えなくて、宝塚の女優さんぽかった。ある意味それは俳優として凄いことかも知れないけれど、ジョニー・デップっていつもこんな感じで印象が薄い気がする。

それと意味が分からない小さなおじさんがせんだみつおさんに見えた。ジョニー・デップも含めて全部人形でセットもCGで良かったんじゃないかと。それで浮いたお金を見た人に還元するとか。

ティムバートンはやはり人形を使って映画を作ったほうが面白いかも知れません。ティムバートンの次回作は人形を使うみたいなので期待したいです。

2005年09月15日(木)1:11

人にはそれぞれ癖がありまして。

その癖は長い時間過ごさないと気づかないものもあります。

ETさんの癖を日記に書こうと思ったのですが「その癖日記に書いていい?」と聞いたところ「それは書いちゃダメ!」と強く言われたので書けません。

癖か…と考えていたら小学校の頃毎日のように家に遊びに来ていた黒田くんを思い出しました。

黒田くんはファミコンが上手で僕がクリアーできないゲームを黙々とプレイしてエンディングを見せてくれるのでよく遊んでいました。

家に遊びに来ても会話はないのですが、なんとなく毎日遊びに着るという存在でした。

学校の先生に「二人とも顔似ているね。兄弟みたいだ。」

目が細くなまずみたいな顔をしている黒田くんに似ていると言われたので、あれほど落ち込んだことはなかったです。

そんな黒田君には癖があります。黒田くんがファミコンをしている時、僕は雑誌を読んだり別のことをしています。その時、

「うん、ううん」という声が黒田君から聞こえてきます。

僕は黒田くんに話かけていませんし、なぜ「うん、ううん」と言っているのか不思議でしたが、レインマンのようだったので「なんで頷いているんだ?」といくら友達でも怖くて聞けませんでした。

だいたい5秒ごとに「うん、ううん」といいます。

レインマンも映画で誰も話しかけていないのに「うん、ううん」と言っているシーンがありました。

黒田君は塾も通っていないのにすこぶる勉強ができました。宿題も朝来て学校でします。絵もものすごく上手い。

後日談になりますが、黒田君は体育はからっきしダメで中学3年生の球技大会のソフトボールの試合の時に顔面にデットボールを受けて顔面が陥没してしまい、高校入試も受けられませんでした。

でも県内一偏差値の高い高校に入りました。それぐらい頭が良い。

まさしく実写版レインマン。

「うん、ううん」というのがどうも気になってどうすれば本人が気づくのかと思いあることを思いつきました。

「うん、ううん」

と言ったら、

「うんそうだよねぇ〜。」

「それは違うよ!!」

「それはいい!」

と相づちを打つことにしました。

それを5秒毎にしていたらノイローゼになってきたので、黒田くんが家に遊びに来ている時は、僕は外に行って遊ぶことにしました。

黒田くんは僕の家で遊び僕は別の場所で遊ぶ。

僕はゲームのエンディングにも興味がなくなり黒田くんは中学を卒業してから家に来なくなりました。

今黒田くんがどうしているのか知りません。でも小学校5年生から中学3年生までほぼ毎日家に来ていました。

家に来ても会話する訳でもなくファミコンをやって漫画を読んで帰る。何だか変わった付き合いでした。

今思えば彼に悪いことをしたなぁ〜と思います。

でもあのなんともいえない空間があったから僕は今、成功しました…。と言えるようにならないといけません。

「うん、ううん」と今も言っているのか気になりますが、黒田くんにはもう一つ指を舐めておでこにツバを塗るという癖もありました。

「それ汚いよぉ〜!」

その癖は何度も何度も注意した記憶があります。その度に黒田くんは、

「うん、ううん」

黒田くんとの会話はそれぐらいでした。

2005年09月14日(水)1:11

家事民営化



テレビでさだまさしの「関白宣言」という曲が流れていた。思わず涙してしまいました。

「僕より先に寝るし後に起きるし、今の僕はほぼ毎日ご飯を作って食器も洗っているし〜ゴミ出しだけはちゃんとしてくれる〜」

という意味で涙したのではなく、「俺より先に死んではいけない」という歌詞に涙しました。

僕の実家にはキャビアという犬がいるのですが、僕より先にたぶん先に死ぬでしょう。それを思うと悲しくて悲しくて自分が死んでしまいたいぐらいです。

とても大切な犬ですから。

関白宣言というのはとても愛が溢れる歌なんですね。

それで歌詞をネットで調べていたら「関白失脚」という歌もあるんですね。

話は変わりますが「とても」という言葉を肯定形で久しぶりに使いました。

以前本で「芥川龍之介はとてもという言葉を肯定形に使われていることに非常に抵抗感がある。」というのを読んで感化されました。

それからというもの、「とても」という言葉を肯定形で使っている人がいると気になって気になって話の内容などどうでもよくなります。

そして「芥川と同じ」という満足感でいっぱいになります。

タイガーウッズが使っているドライバーと同じモデルなんだぞ!

でもダブルボギーみたな。全然近づいていません。

彼らは神様に与えられた才能があるんでしょうね。

ということで芥川さんの真似をするのは誕生日だけにします。

僕は芥川龍之介と同じ3月1日が誕生日です。

ちなみに3月1日産まれには中山美穂さんもいます。他にはなんにも接点がありません。どちらかといえば妹の中山忍さんの方が好きです。

小学生の頃、中山美保さんという同級生がいましたがウーパールーパーみたいな顔してました。

僕は中田英寿に似ていると言われていたのですが、最近ETさんに「なまずみたいな顔してるね。」

とても否定したい。



2週間ほど前のお話ですが、僕の携帯が真っ二つに折れました。

細かく言うと真っ二つには折れたことには折れたのですが、上半身と下半身というのでしょうか?

たぶんそういう言い方はしないと思うけど、あれが中の銅線一本で繋がっているまさに首の皮一枚残っている状態。なんだかろくろく首のよう。

あれかた約2週間。真っ二つに折れた携帯が何だか治ってきているようで、最初は折りたためなかったのですが最近は折りたため、一丁前にも開くと「カチッ!」という音までします。

最近の携帯は治癒能力があるのか?そんなことないと思うけれど、新しいの携帯に代えると今の携帯に呪われそうで怖いです。

2005年09月07日(水)1:33

テレビで格闘技がやっていた。

そういえばこの前のプライドに出ていたイゴール・ボブチャンチンという選手が羊たちの沈黙のレクター博士になんとなく似ているなぁ〜と思った。

ミルコクロコップ定岡正二に似ているとか似ていなくても強引に、定岡正二とレクター博士が殴り合っているシーンを想像して格闘技を楽しんでいます。

今回も宇野薫という選手が誰かに似ている気がする。赤塚不二夫系の漫画に出てくる人かな?ねずみ男に似ている?と記憶を辿っていたら…。

小学校の頃、同じクラスだったミウラケン君に似ている。僕が初めて出っ歯というのを見たのも聴いたのも三浦君が最初だった。

ねずみ男に似ている三浦君は出っ歯で貧乏だということでみんなに虐められていた。小学生の頃は出っ歯だけでかなり虐められる。

「ミウラケンってどこの県だよ?」

「おまえち、ファミコンないんだってなぁ〜。ビンボー」

「お前、汚いからくるな」

そう言ってみんなに虐められていた。

洋服が汚れている不潔というよりも、体からにじみ出る不潔さというのはどうしようもない。

三浦君は洋服が汚れ体からにじみ出る不潔さという両方を併せ持っていた。

僕はかわいそうだと思いながらも三浦くんは昨日と同じ服を着ていることが多いしみんなが健君を虐めるのでケン君を虐めていた。

でもどこかでかわいそうだ、虐めはいけないという正義感があって、健君に対して二人きりになった時、少しやさしい声をかけていた。

放課後、三浦君と二人だけ図工で居残りになり、なんとなく三浦君のキャッチフレーズを考えようと思って、

「これどうだろう?ミウラケン反対から呼んだらウラミケン!」

まったく意味が分からないがあの時三浦くんは「それいい!最高!」

出っ歯をむき出して笑った。その時、そんなフレンドリーな会話をしたことを少し後悔した。

ある日の給食の時間、三浦くんはサラダを配る係りで1班、2班と順番に配っていた。

僕は3班で、2班から三浦君がサラダの入った器を持ってきた。でも三浦が持ってきたということで口に出さなくても「これは汚い。これ食べると貧乏になるぞ」ということでみんな取らない。

でも僕は違う理由で取らなかった。野菜が好きではない。

「僕もいらないよ。三浦そのまま4班に持っていってくれよ。」

そう言ったら、ナガイ先生がいきなり僕の席に来て、

「お前!なんだ!なんで食べないんだ!三浦がかわいそうだろ!三浦は汚くないぞ!お前立て!」

そんなこと言った憶えはない!と反論しようとしたら、永井先生から殴られ頭にげんこつをもらいました。

三浦君の方を見たらどうしていいのか分からず、目線が泳ぎ出っ歯を必死に口に入れて閉じようとしていました。

翌日、頭にコブができました。一週間異常痛かった。

げんこつの痛みも癒えた頃、駄菓子やさんでたまたま会った三浦君がコーラ味のキャンディーを食べていました。

「まっちゃん。これ食えよ!美味いぞぉ!」

彼が僕をまっちゃんとなれなれしく呼んだことに少しカチンときました。

三浦君が「美味しいよ!!」

僕は潔癖症でラッパ飲みもできない。人が食べている半欠けのキャンディーを食べるというのは拷問にも等しい。

しかも出っ歯の三浦君がペロペロと舐めたキャンディーを食べるなんて…。

僕は断る理由を探していたら、げんこつの痛みが蘇ってきました。

僕はコーラ味のキャンディーをちょっとだけ齧りました。ほんとちょっとだけ。

「ありがとう。三浦!」

そう言ってキャンディーを三浦君に返しました。

その数秒後、僕の目の前で三浦君が念入りに鼻を穿りその指を舐めました。

三浦君を殴りたいと漠然と思いました。

何だかすごく悲しい気持ちになって空を見上げながらチャリンコをゆっくり漕いで家に帰った記憶があります。

あれから20年。山本KID選手に宇野薫選手が殴られているのを見てなんだかすっきりしています。

2005年09月06日(火)16:55

蝉時雨も力なくなり。僕も腰が痛く力なく生きています。

セミの死骸を多く見かけます。現在ベランダに3匹死んでいます。それを片付ける気力もなく秋深くなろうとしています。

その蝉の死骸を見て20年ぐらい前に野沢くんがセミを食べたのを思い出しました。

子供の頃は見栄を張って強がったりウソをつきます。できないことできると言ったり。持っていない玩具持っていると言ったり。


その日学校の先生が、

「イナゴは食べられる。」

そういう食に通ずる話をしていて先生が

「変わったもの食べたことある人いますか?」

「マンゴー」

「アボガド」

「ライチ」

「天ぷらアイス」

僕も何だか負けず嫌いで、

「はい!」威勢良く手を挙げ、

「すずめを食べたことあります!」

それを聞いた女子が「きゃ〜!かわいそう!」

その「きゃ〜!」というの聞いて一種の性的興奮を感じました。

今になって思うと僕が性に目覚めたのはこの時かも知れません。

「う〜ん。スズメは美味しいよ!」

そして調子に乗って「かえるもあるよ」

食べたことがないけれど食べられるというのを聞いたことがあって。

女子がドン引き。

でもなんだかそのドン引きが嬉しくなっちゃって。

クラス中の注目を独り占め。そして良い雰囲気に浸ろうと思ったら野沢くんが、

「先生!僕はセミを食べたことあります!!」

セミとカエルだったらカエルの勝ちだと思うんだけれど、なぜかみんなはセミに興味深々。

「セミってあのセミ?」

野沢くんに女子が聞いて。

なんだかそれが悔しくて、

「僕はゴキブリを食べたことがあるよ!」

これは完全なウソ。セミに勝てるのはゴキブリしか思い浮かばなかった。

先生は職員室に行ってもういない。みんなもウソだって思っている。

女子が「やだぁ〜」という目で見ている。

そのリアクションが何だか嬉しかった。

そしたら、大谷くんが「まっちゃん。ウソだろ!?」

「ううん。ウソじゃないよ。中国ではゴキブリ食べるんだよ。」

中国という言葉が聞いたのかモアイ像みたいな顔を持つ女子の川上さんが、

「炒めて食べるの?」

「うん。そう炒めないと食べられないんだ。辛くして。」

「どんな味なの?」


みんなゴキブリ食べたなんてウソだと思っていても面白いから聞いてくる。

「油っぽい。その辺りのは食べられない。」

「やだぁ〜!!!」

その女子のリアクションで僕は大満足。

野沢くんを見たら、

「セミは美味しいぞ」って頑張って言っているんだけどゴキブリには勝てない。

諦めたのかなと思ったら野沢くんはベランダに行きました。

セミの死骸を持ってきて、

「このセミ美味しそうだよ!」

と大声で言ってそのセミの死骸をボリボリと食べました。野沢くんは涙目でした。泣き出す女子もいました。

僕がウソをつかなくなって、嫌がる女子の顔を見てもあまり興奮をしなくなったのはそれからです。

2005年09月04日(日)2:22

腰痛のためすることもなく積み木くずしを見る。

館ひろしさんの演技は合わないように感じた。どう見てもあぶない刑事にしか見えない。

杉田かおるさんはあのイメージ(あのイメージです)があるので最初気になったが、それは最初だけで素直に見ることができた。あんなに演技が上手かったなんて思わなんだ。安達祐実さんも上手だった。

子役で潰れる子が多い中、伊達に子役から這い上がってきてない。しかし安達祐実さんは怖いほど顔が変わらない。ETに出ていたドリュー・バリモアも子役の頃から顔が変わらない。なんとなく顔も似ていると思う。



腰痛で苦しんでいます。噂には聞いていましたがこれほど痛いとは思いませんでした。

病気にもいろいろあるようで、お腹が空かない場合とお腹が空く病気があると思うんですが、腰痛はお腹が空く病気です。

腰は痛くても腹は減る。

腰が痛いのでできることといえばネットぐらい。それもタイピングは響くのでマウスを動かすぐらい。

そんな中、ネットをしていたら家の近くにジンギスカンの美味しいお店があるというのを見つけ、今日のお昼に痛さに耐えしかめっ面をして歩いてジンギスカンを食べに行ったら悪化しました。

なんだろうあのジンギスカンを食べるぞという無駄な気力。

ジンギスカンを食べて目的を達成した帰り道は死ぬほどつらかったっちゃ!(羊肉だけにラムちゃんふう)

晩御飯もしっかり食べました。

そういえばおばあちゃんが「食べられるうちは幸せだ」

じゃあ僕は幸せ?

幸せってなんだっけ?なんだっけ?ポン酢醤油?

たぶん幸せな人というのは腰が痛くない人だと思います。

2005年09月02日(金)1:22

運動中か?歩き過ぎてか分からないけれど、腰の筋を違えました。

一番楽な格好はうつ伏せに寝転がることなんですが、一日中うつ伏せに寝転がっている訳にはいきません。

座るよりも立っていたほうが楽なので仕事をする時もキーボードを手に持ち座らずにタイピングしています。僕は痔じゃないけれど痔の人の気持ちが分かりました。

話は変わって、えにっきのインデックスページを通常の形の更新に戻そうと思うのですが、最近日記のリアクションが僕の髪の毛のように薄くなっているので悲しいです。

何が悲しいって僕はもともとおでこが広いのですがさらにそのフィールドが気のせいなのか心持ち広がったような気もします。

もしクレオパトラの鼻が低かったら歴史は変わっていたと言いますが、もし僕の少年の頃の髪型が変わっていたらおでこの面積は少なくなっていたかも知れません。

人のせいにするのは良くないことですが、僕のおでこが広いのはおばあちゃんのせいだと思うのです。

僕は人を恨んだりするのは嫌いですが唯一恨むとすればおばあちゃんのせいで現在おでこが広くなったと思うんです。

なぜおでこが広くなってしまったかといいますと、僕が小学生の頃、髪が伸びるとおばあちゃんが「テルヤマ」さんという床屋さんに連れて行ってくれました。

テルヤマさんは夫婦二人でやっている床屋さんです。僕が席に座るとテルヤマのおばさんが「わたるくん今日はどんな髪型にするの?」と聞いてきます。

僕はスポーツ刈りだったり田原俊彦さんみたいな髪型にしてもらおうかと考えていたら横から間髪入れずおばあちゃんが、

「おでこを、まあるくしてください。まあるくですよ。」

髪をあげた時、丸く見えるように剃りを入れてくださいとおばあちゃんはいいます。

テルヤマのおばさんが僕の髪を切っていると、おばあちゃんが、

「あ!もっとまあるく!」

テルヤマのおばさんが、

「じゃあ前髪は?」

僕は前髪は垂らしたいんです。ジャニーズとは言いませんが、プチジャニーズにしたいんです。フミヤのようにしたいんです。小っちゃな頃から悪がきでいたいんです。

僕が「フミ…」

と言うと横からおばあちゃんが

「前髪はきっちり揃えてください。おでこはまあるく。まあるく!」

それを毎回毎回言うものだから、テルヤマのおばさんは、

「わたるくん。まあるいのイヤだよねぇ〜?」

と聞きますが、ここで「まるいのはイヤだ!」と主張すれば僕の人生も大きく変わっていたことでしょうが、反抗するには幼すぎました。

「あ、まあるいのでいいです。」


ヒゲは剃ると濃くなりますが、髪の毛は剃っても濃くならないようで小さな頃から丸く丸くおでこを富士額のようにしていたら、いつのまにかデコがアメリカ大陸みたいになってしまいました。

ある意味自由過ぎます。ストップ・ザ・デコ!クールハゲ!(ストップ・ザ・温暖化ふう)

ただいま絶賛開拓中の僕のデコという土地。でも僕はもうそろそろ環境破壊に繋がる育毛伐採は辞めにして欲しいと節に願うのです。でも育毛どころか広くなる一方です。

僕は別に毛に対してそれほど執着心はありません。ただ一つこの結果を役立てて欲しい。

毛のなくなった理由はホルモンバランスよりも遺伝子よりも生活習慣にあったといいたいのです。

それも幼少期からの髪型。

これから子を持つ親御さんまた孫を持つおじいちゃんおばあちゃんお願いします。三つ子の髪の毛百まで。お子さんお孫さんの髪型は大切に。

親の顔がみたいという言葉がありますが、子供の髪型をみれば親の顔が分かります。

3歳までの絶対音感でピアノを憶えさせるより、塾に通わせるより、後々後悔しないようにまあるくまあるくしないでやってください。

「お前のせいでデコが広くなったろ!」

と言って40歳過ぎの息子に言われたら悲しいでしょう?

最近一緒に住み始めたETさんことアサコさんが「髪を切ってあげる!」と盛んに言ってきます。

一度切られたことがあるんです。

前髪は綺麗に揃いおでこをあげると芸術的に丸くなっていました。こんな所までノスタルジーじゃなくていいです。

ETさんも、

「なんか丸くなっちゃった〜。いひひ。」

考えようによっては毛を切って貰い丸くなっているうちはまだまだ幸せ者です。



僕の親類のETさん(アサコさん)への呼び方にはいろいろあります。

おばあちゃんは「あの子」

おばさんは「お友達」

おばさんとおばあちゃんは、
実際ここでしか言えませんが、口うるさい二人なので実家を出る時もいろいろありました。
だからこの呼び方なのかなぁ〜と?

僕の父は、「彼女」

まあ普通の呼び方でしょうか。


母はETさんをこう呼びました。4ヶ月ほど前の話でしょうか。

ETさんと僕の両親が初対面の時に、お寿司を食べに行きました。

父が、「好きなものいっぱい頼んでいいよ。」

そうETさんにいいました。

そこのお寿司屋さんは、紙に食べたい物を書いて注文します。

ETさんが初対面ということもあり緊張気味に、また遠慮しながら、「なにしようかなぁ?」

と言っていたら母が

「ここは玉子焼きが美味しいの。」

「あ、じゃあ私玉子焼きで」

ETさんは好きでもない玉子焼きを頼む羽目になりました。

母が、「じゃあ。これぐらい食べるかな?」

と注文書を書き始めました。

注文書を渡すと板前さんが、

「あの?これでいいんですか?」

僕たちはなにがこれでいいのか分からず、

「いいですよ。」

そして数分後、机いっぱいに玉子焼きが来ました。14貫の玉子の握り寿司。机の上が黄色で染まりました。

それを見た父が母に、

「おまえ、なんだ。こんなに玉子焼きばかり取って。お前バカか!」

母は「これぐらい食べるわよ。ねぇ〜?アサコちゃん。」

僕はその時、アサコちゃんと母が呼んでいることに気づきませんでした。

数日後ETさんから、

「わたる君のお母さんがアサコちゃんって呼んでくれて嬉しかった。」

そう言ったため気づきました。


アサコちゃんが喜んでいたとも知らない母は後日、


「洋子ちゃんは今日は遅いの?」


港の洋子ヨコハマ横須賀ぁ〜♪


誰だよ洋子って。

「朝一番の朝に子供の子だ!」と強く訂正しておきました。

それからというもの母が、

「アサコちゃん」

と呼んでいるのを聞くと呼ばれている本人以上に恥ずかしく思います。



バスに乗っていたらバスの運転手さんの名前が僕と同じ「弥」になっていた。漢字一文字で「弥」というのは珍しく僕は今まで3人しか見たことが無い、と思ったら…。

先ほどインターネットを使い検索したらあら不思議。かなりの数一文字で弥(わたる)さんがいらっしゃいました。

なんだかユニクロで買った同じ服を着ている人とすれ違ったような恥ずかしさがあります。
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Akiary v.0.61