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2009年11月12日(木)1:39

僕は顔に似合わず神経質なので少しでも気になるとノイローゼみたいになります。夜中トイレに起きて汚れているなと思ったらそこから30分トイレ掃除。

僕が子供の頃、自分の家の前の私道をほうきで掃いていた。勢い余り隣の家の前まで掃いていたら隣のおじさんがステテコ姿で出てきた。

となりのおじさんを見るのは初めてだった。

「お、偉いね。ちょっと待ってな。」

そう言って家の中に入るとのど飴を持ってきてくれた。

そののど飴を貰った時、嬉しかった。見ず知らずの他人に褒められたことが初めてだった。ホームレスみたいなおじさんだけど嬉しかった。のど飴が百万円に感じた。

あれから30年近く経っているけれどいまだに褒められた記憶が残っている。他人に褒められるのはいいものだと。

それからというもの僕も初めての人と話す時は飴玉を配るようになった。意味もなく飴玉を配る。取りあえず初めましてで飴玉を配る。32歳で飴玉を配る。

きっと気持ち悪いヤツだろう。だけど止められない。僕がのど飴を貰った時、嬉しかったから。

でも隣のおじさんに貰ったのど飴は、飴を包んでいる包装がシワシワで何だか毒が入っているんじゃないかと思って家に帰りトイレに流しました。
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Akiary v.0.61