今日は弟の誕生日だったので母親と二人で喫茶店でお茶をしようと、待ち合わせをしたんです。
待ち合わせ場所に早く着いてしまったので、僕は東急ハンズで時間を潰すことにしました。
部屋の模様替えでもしようか、そう思っていろいろ見ていたんです。
ガラス細工でできた、長細い棒を手に持って見ていたら、ポキッィ〜〜〜!!
なんとその棒が真っ二つに折れてしまいました。
ヤバイよ!ヤバイうさぎさん!
どうしよう!どうしよう!パパから貰ったクラ〜リネット!!!どうしよう!
周りを見まわしたらなんと向こうから、ハンズの店員さんがこっちにやって来るじゃないですか!来るな来るな草津よいとこ一度は〜来るなジョイナ〜!ジョイナ〜!
パニクった僕は、ある行動に出ました。
折れた片方をポケットに無理やりつめこみ、もう半分は元あった場所に戻しておきました。
え〜とですね。折れたこれを持って帰ってきちゃったんですけど。
僕は万引きをしたんでしょうか?僕は捕まるんでしょうか?でも故意じゃないんです。恋じゃないんです。浮気じゃないんです。愛していたんです。パニックルームです。
折れやすいものを売る店がいけないんじゃないですか!と逆ギレしたりして。値段は、
たった230円ですよ。20分バイトすれば稼げます。皿洗いとかします。じゃなくって。どうしよう。どうしよう。パケラマ〜マ!
万引きやめますか?それとも人間やめますか?
万引きやめます!っていうかしてません!
230円で僕は人生を棒に振ってしまったんです。なぜか過去形です。
いろいろ考えた結果、自首します。明日更新していない場合は捕まったんだな〜と思ってください。全て小心者の僕がいけないんです。
というバカな話はさて置き、いや置けません。
黙っていればいいと思うんですが、僕は小学生の頃は、正義の味方、マッチャマン(マツダだから)と呼ばれていた人間です。子供の夢は壊してはいけません。
明日東急ハンズにちゃんと理由を言って返してこようと思います。
前途多難な若者がこんなことで人生を棒に振ってはいけません。真実を話すのです。
戦争はいけません。話し合うことが大切です。話せば分かる。生きて帰ってきます。祈っていてください。正義は必ず勝ちます。
しかしなんで触っただけで折れるかな〜。
折った以前の記憶とかないんですよ。折れてビックリして記憶が飛んじゃいました。お茶を飲んだことすら記憶にございません。
だけど持って帰ってきちゃうなんて。
人間窮地に追いこまれてパニックになると本性がでます。僕の器の小さいこと小さいこと。猫の額より器のせま〜い人間です。
2003/2/13 万引きをしたことがありますか(2)
万引きをしたことがありますか?
中高生の万引きが増えている。どんな物を万引きするのかと思えば、化粧品や漫画など安価なものが多い。
しかしその後が悪質化しており。万引きした漫画を、古本屋に売ることで現金を手に入れるという、悪質極まりない行為も増えています。
最初はちょとした出来心。または何かのはけ口だったり。ただその出来心やはけ口が、あなたの人生を大きく変えてしまうかも知れません。
前置きが長くなりましたが、僕も世間に対して言いたいことがなにもありません。肌が弱くちょとしたデキモノは良く出来ます。ただそれで万引きをしようとは思いません。
昨日、故意ではないにしろ、持って帰ってきてしまったガラス細工を東急ハンズに返品してきました。僕の場合は返品です。自首ではありません。
家で何度か中学受験の時の面接のような予習をしました。
店員:「どんなことであれ盗みは盗みですよ。」
松田:「そんな〜。許してくださいよ。」
店員:「年齢と職業を教えなさい。」
松田:「25歳です。現在、厚木南高校に席を置く高校一年生です。あと競馬で…頑張って…。」
店員:「25歳で高校1年生!?しかも競馬!?ふざけたこと言うな!警察に連絡するよ。」
松田:「ふ、ふざけてなんていません。信じてください。」
という捕まったときの予行練習までして…。
ハンズ5階にあるガラスの棒が置いてある、インテリア売り場に行きました。
犯人は犯行現場にまた戻るという格言通りです。違う!違う!ぼ、ぼくは犯人じゃない。超絶ちが〜う!
折れたもう片方はその場所に時が止まったように残っていました。なんで気づかないの?ハンズもいい加減だな〜。
さてと、店員さんに声をかけないと。まず誰に声をかけるかがポイントです。
おじさんの店員さんは、田中康夫長野県知事みたいであまり好きじゃない顔だったのでやめました。
若い女性の店員は、こういう処理には向いていないので却下。
おばさんの店員さんに声をかけることにしました。粋も甘いも知り尽くしたおばさんなら僕の心情を分かってくれるだろう。そう思ったのです。
左手に折れたガラス棒を持ち、おばさんの店員に声をかけるとき、心臓から口が出そうでした(大きな心臓です)
「あの〜。このガラスの棒をですね〜・・・・・・・。」
「あ!?それはねぇ〜。折れやすいんですよ。折れちゃったんですか?」
「あ、はい。"今"持ったら折れちゃったみたいで。」
「折る人が多いんですよね。それすぐ折れちゃうんですよ。」
「え〜と…弁償とかは??」
「いや、いいですよ。次からきょうつけてくださいね〜。」
そういう話の流れになり、昨日、折れてびっくりして持って帰ってしまったということは言えませんでした。
持っていないのに、「そのオモチャ持ってるよ!」
小学生の頃から狼少年だった僕は、また一つ嘘をつき自らを自らで傷つけてしまいました。
神様!生きるという事とは悪行を重ねることなんでしょうか?そう思った僕は…。
「弁償させてください。」
弁償しなくてもいいのに弁償という行為をしよう。そう思ったのです。
店員のおばさんは不思議そうな顔をしていました。
しかし若い僕の誠意に心打たれたのでしょう。少年老い易く学成り難し。前途有望な若者の誠意。
ガラス細工の棒の値段、230円プラス消費税を支払い、僕はハンズを後にしました。
ハンズを後にするとき、もう僕は二度とこの場所には戻らない。いい経験になりました。人間としてかなりビックになったようです。
外に出ると沢山の人が、どこに行くのか足早に歩いていました。
誰も誰しもが他人に無関心を装い歩く、そこに吹く春を運ぶであろう風はおでんの大根のように僕の心に染み入りました。
通常の長さは70cmぐらいあります。
しかしこれ何に使うんでしょうかね〜。
何に使うのか分からず、手に持って見た自分の計画性のなさにただただ飽きれるばかりです。