2003/11/5 キル・ビル感想文。

犬も歩けばキル・ビルに当るという感じで、どこを読んでも開いても金太郎飴の如くキル・ビルを見たと書いてあり羨ましくなったのでタランティーノが監督したキル・ビルを見たつもりになって書いてみます。

このキル・ビルのストーリを簡単に説明します。

眠りという心理医学の勉強のため日本に来たキルとビルの二人の女性がチャンバラトリオの舞台を見て衝撃をうけ弟子入りする。そして日本の芸能界の頂点を目指すジャパニーズドリーム映画。

キルはブロンドの髪が美しい白人。ビルはあのチャーリンズエンジェルに出演していた猫目のアジア系の人が演じています。その二人のテンポの良い間違った日本語がこの映画の見所です。

また沖縄で寿司屋をやっているデーブ・スペクターがいい味を出しています。

このキルとビルのコンビはどちらもボケである。このツッコミがいないボケっぱなしジャーマン的手法は新しいと思いました。要するに観客がツッコミの相方役を体験できる映画なのです。

「ヤッチマイナ」と片言の日本語でいうシーンは往年の横山やすしさんがタクシーの運転手を殴っている姿を連想し懐かしくなることでしょう。

タランティーノ監督は日本の笑いを勉強していますね。だてにシャクレではなく、この映画も見事にそのシャクレ加減が演出に活かされていました。

またキル・ビルには血が流れるシーンがよくありますが、それは献血をしようというメッセージが込められていると聞きました。その辺りはアメリカ映画的演出です。

続編があるということなんで、どんな映画になるのか今から期待したいところですが、この映画の見所は日本が舞台という所が大半を占めている気がします。続編はどのようになるのか?内容が薄い映画だけに期待よりも不安が先立ってしまいます。


まあこの空想的感想とあまり変わらないのではないでしょうか?千葉真一さんがデーブ・スペクターになっている所はご愛嬌ですが、僕が皆さんのキル・ビルを見たという日記を読み浮かんだキル・ビルの率直なイメージです。

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