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祖母が手術をしまして、それが4時間を越える大手術だったんですが、無事成功したのですが手術後ちょっとボケてしまったんです。
まあ手術後にボケる、発狂するというのはよくあることなんだそうですが、実際、本気のボケを目の当たりにするとどうして良いのか分からないものですね。
見舞いに来たのに憶えていなかったり、また見舞いに言ったら祖母が、僕に向かって「タダシ」と父の名前を言われます。
まあ息子なんで似ているのかも知れませんが、
「おばあちゃんわたるだよ。」と言うと、
祖母は「本当のことを言ってごらん。この病院は詐欺だから。」
「なにばあちゃん詐欺って?」
「この病院はね。悪くないのにね。入院させるんだ。」
なんのことか僕は分からないので、「おばあちゃんね。手術したんだよ。」
と言うとまたおばあちゃんは「???」
手術をした感覚がないようなのです。そしておばあちゃんは、「お前ウソ言っているだろう?詐欺だから。本当のこと言ってごらん。」
と言います。
しかし話しているとしっかりしてくるようで、「わたる、いつ退院できるんだい?」
病院が嫌いなのでいつ退院できるのかが唯一の楽しみのようです。
「桜が咲くころかな?」と言うと「え!?そんなに。」
僕の61歳の父は父で、ボケた祖母を見て、「気持ちワルイなぁ〜。」
と憎まれ愚痴を叩きますが、なんだかんだ言って毎日見舞いには行っているようです。
僕の母も毎日見舞いに行っているようですが、僕はそれがおかしくてしょうがなく。
子供の頃、嫁姑の喧嘩が凄いものだったので、祖母が見舞いに来た母に対して、「ありがとうね。」
昔はあのバカとかケチとかしか母に言っていなかったのになと。
祖母が母にお礼を言わなくなったら全快かなとも思っています。
いろいろな人が毎日お見舞いに来てくれたお陰か祖母のエンジンがだんだん掛かってきているようです。
看護士さんが「おばあちゃん趣味はないの?」と聞いていましたが、おばあちゃんの趣味というのは僕は思い浮かばなくおばあちゃん趣味ないだろうなぁ〜と…。
祖母は少し考えて、
「人の頭を殴ること。」
水を得た花?と言いますか、だんだん話していくうちに心なしか血色も良くなりいつもの祖母に戻っているようで、一番の良薬は人と話すことなのかもなあ〜と思いました。