2009/12/30 続、我が家の日本シリーズ。

ニュースで60歳の息子が88歳の親の介護に疲れ殺してしまうというニュースがやっていました。
みんな年を取りました。我が家も高齢化です。少々思い当たる父子があります。いや母子です。
実家に帰るとリビングのテレビには、小型のスピーカーがつながれていました。年も年だし耳が遠くなったのかなと思っていました。
「なにこのスピーカー?」父に聞くと、「音、音。」
実家のリビングと祖母の部屋とは一間続きのような感じになっています。祖母の部屋の入り口にテレビがあるため祖母がテレビを見ていると、リビングにあるテレビの音と混線してしまいます。
同じ番組を見ているなら大丈夫なのですが違う番組を見ていると、父と祖母で音量の戦いが行われていました。
あれから6年が経ちました。【我が家の日本シリーズ】
イヤホンではなく小型スピーカーというのが父の小さな抵抗でしょうか。そのスピーカーには自作のダンボールのフードがガムテープで無造作につけてあります。
父に聞くと「後ろに音が漏れるだろ。オレの方だけ聴こえるようにした。」
バイクは危ないから運転しないというヤンキーのようです。スピーカーをテレビにつけるという小さな敗北宣言。
おばあちゃんの部屋から煙が出てきました。ついにばあちゃん忍術でも始めたのかな?
母が、「おばあちゃんの部屋から煙が出てる。煙草を吸っているんじゃないか?」
そういう母も煙草を吸っています。
84歳の祖母は2年前にガンになり心身ともに弱り、そして煙草を美味しいと思わなくなったらしく煙草をやめていました。その祖母がまた煙草をふかしています。
なんでまた煙草を吸うようになったのかと聞くと「やってられない。」
やってられないというのは息子こと僕の父との関係のようです。
祖母は息子のことを「あんなブサイクな顔ないね。」
おばあちゃんあなたにそっくりです。
終わったかと思った勝負。まだまだ続きそうです。
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