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2004年05月31日(月)23:59

大切にしたいということが増えました(ハズレ馬券とか)



家に帰ったら父がリビングで悶絶うっていた。

「おぇぇぇー。犬のサラミを食ったぞぉ。誰だこんな所に置いたのは…まずい。口がまずい。」

家のちゃぶ台にはいつもお菓子など置いてあって、父のお酒のつまみなども置いてある。そういつもと変らない日常のちゃぶ台。

いつもと変らず置かれている棒状のサラミ。よく見ると犬用と書いてあるがよく見ないと分からない。人用でも遜色がない。

それを父が食べたみたいだ。

誰がこんな所に犬用のサラミを置いたのかというと、弟が飼い犬のキャビにあげる餌をコンビニで買ってきて無造作にちゃぶ台の上に置いた。

それを母が普通のサラミだと思いちゃぶ台の上のお菓子コーナーに置いたらしい。

それを仕事から帰って着た父がいつものようにビールのつまみとして食べた。いつもと違っていたのはそれが犬用だったということ。

でも食べた当初は父はそれが犬用だったとは気付かなかったらしい。

「なんか薄味で臭いがきついな〜。」

そう思っただけらしい。

そしていつものようにサラミの袋の原材料を見た。父は原材料などを見る癖がある。

【保存料、着色料、発色剤、酸化防止剤は使用していません。】

「ほうほう健康的な食品だ。」そんなことを思って視線を下に…

【味が良く、食べ過ぎますので、下記の与え方の給与量の目安をお守りください。】

一瞬父は、思考回路が止まったらしい。なぜ"与え方"なのかと。しかしその下を見た瞬間父はサラミをリバースした。

【成長期を過ぎた愛犬の頼りになる総合栄養食の主食です。】

知らないで食べていればそれが犬用だとは気付かなかったであろう。

知らないでいるということの方が幸せだということを知りました。

2004年05月28日(金)1:45

コーエン兄弟のレディキラーズ【LINK】を見た。今年見た映画の中で一番楽しめる映画でした。

とにかくテンポが良く所々でくすっと笑える簡単に言うのならドリフのコントのような映画です。トムハンクスはいかりや長介さん。そう思って見るとまた楽しめます。

さしずめあのフットボールをしている若者は高木ブーさん。

しかしコーエン兄弟は土が好きだなと思いました。

最後にあのおばあちゃんは死ななかったような死んだような…。



日曜日に日本ダービーという競馬の祭典があります。このダービーがどれだけ凄いのか競馬をやらない方には分からないかと思いますが、簡単にその凄さを説明しますと凄いとしか言いようがありません。

とにかくダービーは誰もが当てたいレース。一種の運試しというレースです。

ということは初詣+大晦日みたいなものだと考えて頂いて結構です。このダービーを軸にして競馬サークルは周っており、ダービーが終わるとまた新しい若いお馬さん達がダービーを目指してぴかぴかの1年生として入学してくるのです。

ということでダービーに出馬する馬は人間でいえばだいたい15歳ぐらい。青春ど真ん中と考えて頂ければ結構です。そう青春NO1決定戦なのです。

過去にダービーを勝利した馬を見ると、運が強い馬が勝っています。ダービー馬のその後の成績を見れば一目瞭然で、以後活躍した馬は希薄な存在です。何故ならば人間でも高校生ぐらいの時、勉強もスポーツも万能な人に10年後の同窓会で会うとガッカリするパターンだと思ってください。

ダービー後も活躍したスペシャルウィークなる馬がいたのですが、その馬は東大に進学して、今は最年少にして大会社の社長で神様ってなんて不公平なんだと諦めて下さい。

だからダービーを勝つ馬を探す簡単な予想法は、皆さんが高校時代にいたあいつ高校が全盛期だった運が良い馬を探せばいい訳です。簡単ですね!

まず目立っているのがキングカメハメハという一番人気が予想される馬です。彼は人間に例えるのなら、祖先がハワイの王様で日本に留学してきた王様の子孫と考えて頂ければ結構です。中学受験をして東大コースと言われる麻布・灘などの中学校に全て合格。しかもそういう人にありがちながり勉君の雰囲気がありません。顔はブラット・ピットだと思ってくださって結構です。

そんな100%優等生のキングカメハメハ君のポイントは名前でしょう。彼は顔に似合わない「キンカメ!」というあだ名がついてしまっているのです。ダービーは運の強い馬が勝つといいます。キンカメという恥ずかしいあだ名がついてしまった彼にダービーを勝つ運があるのか甚だ疑問です。

次ぎに注目は地方馬のコスモバルクという馬で俳優に例えるのならハリソンフォードだと思ってください。彼は元大工です。まさにインディいやいやインディーからの叩き上げ。苦労に苦労を重ねて猛勉強の末この舞台に立つことができました。

ハリソンフォードといいましたがその根性は巨人の星の左門豊作のようです。田舎には愛する家族が待ってるばい。その弟や妹のために賞金を持ってかえるばい。守るべきものが違う。

男は守るものができた時に負担に感じてしまう人もいるでしょうが、さらに強くなる男もいます。しかし運が強い馬が勝つという部分。彼にはその境遇から運があるのかは定かではありません。

そして青葉賞という前奮戦で勝利したハイヤーゲームという馬に注目です。彼はセレクトセールという、人間でいうのなら精子バンクで一億円という値段がつきました。まさに良家のお坊ちゃま。しかし父が亡くなり若くして家を継ぎました。そしてお坊ちゃま特有の伸び悩みの時期がありました。僕はこの家を守っていけるのだろうか?僕は…僕は…。そんな彼が前奮戦の青葉賞。驚異的なレースレコードで勝利しました。

「僕やったよ。父さん。」天国の父に捧げる。「僕は僕はやるよ。父さん。父さんがいなくなっても僕はこの家を守るよ。」

彼は星に願ったのです。ダービーを勝つよと。一皮剥けた彼は強くなりました。しかしお坊ちゃま特有の揉まれて弱い部分がまだ捨てきれないのは事実です。本番でその部分が出てしまわないか心配です。

「ちょっと待て俺を忘れてはいないか?」そんな声が聞こえてきました。おっとダイワメジャー君です。彼は人間でいうのなら中学生けん玉チャンピョンでした。小学生の頃の彼は「普段目立たないね〜。」

静かな子だったのです。しかし中学生の夏を境にメキメキト頭角を現してついにはけん玉チャンピョンになってしまったのです。周りのみんなは驚きました。

ダイワメジャー君は期待しました。「次ぎのバレンタインデーのチョコいくつ貰えるかな?なんせチャンピョンだし。」

しかし一つも貰えませんでした。いや厳密にはひとつもらったんですが、タバコ屋のおばちゃんでした。「お、おれはチャンピョンなんだ…。なぜなんだ…」

勝っても勝っても人気者になれないある意味ついていないダイワメジャー君。しかしこのダービーを勝てば誰もが認めるチャンピョンです。本当のチャンピョンになれる日がくるのか?気合が空回りしないことを祈りたいです。

さて結論はそれは、同窓会はたまに行くから面白いと、いうことです。昔の友はたまに会うから話が弾むんです。

◎コスモバルク
○フォーカルポイント

ダービーは運試しです。勝つ馬も運ですが馬券が当るのも運。そう初詣のおみくじみたいなものです。楽しみましょう。でも当らないと楽しめないよ。

2004年05月26日(水)2:02

父が昨日の5月25日に59回目の誕生日を迎えました。父の誕生日に何が良いのか悩んだのですがJAZZの譜面を製本して送ることにしました。

僕の父は40歳までJAZZピアノを職業としてきました。12年ほど前、父の生家を取り壊す時に押入れの奥から手書きの譜面が1000枚近くでてきました。

なんせ1000枚というとかなりの量ですがなんとなく捨ててはいけないもののような気がしてこっそり保管していました。

「年老いたらまたどこかのバーでピアノでも弾くかな。」最近父はそう言うことが多くなりました。

別に誕生日に渡そうと思っていた訳ではないのですが、これも良い機会ではないかと思い製本屋のおじに頼んで製本してもらい世界にたった一つだけの譜面を製作しました。

1000曲近くあったなかからどれを選曲していいか悩みましたが、取りあえず自分が知っているものを選びました。

今日仕事から父が帰ってきて、何気なく「ちょっと、サテンドールを弾きたいんだけどコードがさ〜。教えてよ。」

と言って父をピアノが置いてある部屋に誘いました。サテンドールは僕が子供の頃よく父が家で弾いてくれた曲です。【LINK】

イントロの部分。ティ・タ〜ラ〜ティ・タッタ〜♪それを聞くと子供の頃の思い出が蘇ります。あの部屋あの場所あの空気。

「この譜面なんだけど…。難しくてさ。」

「おいこれどこかで見たことあるな?この譜面??」

「え!?この前買ったんだよ。ちょっと高かったけど。久しぶりにさ。ピアノ弾きたくなって。」

「いや、これはオレのだぞ。オレが書いた譜面じゃないのか?なんだ。この本は…。」

父が譜面を手にとってパラパラとめくり始めました。

最後の1ページに細工をしておきました。ここまで書いておいてなんですがその細工は僕と父だけの内緒です。墓まで持っていきます。

その最後の1ページを見た父は「お前はアホか。お前はアホだな。最悪だ。」

そう言って父はピアノを弾き始めました。その曲はサテンドールでした。

「オレにはこの譜面はいらないな。」

せっかくのプレゼントなのにそういう所が父らしい。

その後僕が譜面を見て必至に「二人でお茶を」を弾いたんですが、「へたくそだな〜。お前何年ピアノやってたんだ。」

相変わらず口が悪いなと思い安心しました。来年の60歳の誕生日は文字通りの赤っ恥をかかせてやるからな覚えていろよと思いました。



父と母がどんな感じで出会って結婚して僕が産まれたのか僕は知らない。また知りたくでもない。

父と母は昔話をよくする。父と母はどうやら地元が同じらしい。

「昔、線路を超えてあったあそこのコロッケ美味かったよな?たしか5円だったか?」「美味しかった。でも私の頃は10円だったわ。」

父の方が母よりも年齢が4つ上なのでその辺りで金額が違うのであろう。

あそこの塾のおやじは…と昔話が尽きない。

僕はその時代のことは産まれていないので当然知らないが、話しを聞いているせいかその時代にいたのではないかという錯覚を覚える。

父が母に向かって、「子供の頃にお前とオレどこかですれ違っているかも知れないな。」

幼少期の思い出が重なるような会話ができるというのは夫婦にとって強みだなと思った。

人にとって一番強い共感や絆を得られるのは思い出話ではないかと思う。趣味が合う、価値観が合うというのも大切だと思うが、趣味は変るし、価値観も変る。

ただ一つ変らないものは思い出なのではないか。思い出を共感できるというのは強い。

「そういえばお前と最初に一緒に食べに行ったフグ屋あれは美味かったな。」

「フグじゃなかったわ。すき焼きだった。お父さん、不味いって怒って醤油ぶちまけて…。」

「あ、あそうか。フグじゃなかったな。誰だろうフグ食べにいったの?」

思い出も変るというかボケてくるのである。思い出は確かに強いが、一つボケには注意したいと思った父と母の昔話でした。

2004年05月23日(日)1:43

今日の競馬はオークス。そして来週は泣く子も黙る日本ダービーです。ちなみにダービーは日本で2番目に人が集まったことがあるイベントです。一番はグレイの野外コンサート。



電車で一番端っこの席に座っていた。18歳ぐらいの女の子3人組みが乗ってきて僕の隣の席が空いていたので僕の隣に座った。残りの二人は僕を囲むようにして立っている。

そこで女の子達が弾けるように喋り出した。僕の居場所がない。立っている女の子のスカートが短くて本当に僕の居場所がない。でもここで席を立つのはおかしい。

取り合えず目をつぶって寝たふりをしていたんだけど、どうも会話が気になってしょうがない。

こう言ってはなんだけど会話の内容がとてつもなくしょうもない。

「バイト大変。マジ社員と変わらない。」

まあ大変でしょうね。頑張って。と心の中で頷く僕。目が見えない鑑真もこんな気持ちで瞑想していたのだろうか。してないな。

「胸が大きくなるブラ買っちゃった。」

おじさんは27歳だ。君たちとは約一回り違うんだ。でも悲しいかな聞き耳を立てるぼくおじさん。

「え!マジ。でもノゾミ胸大きいじゃん。私は小さいからさ。それほしいかも。」

「マイちゃんは顔がかわいいから胸なんてなくても大丈夫。お兄ちゃんが言っていたけど胸は大きさじゃなくってカップなんだって。」

妹とそんな会話をする兄は僕としては許せない!僕には弟がいるが会話といえば、「また筋肉ついたな。」まあ似たようなものかも知れない。

「それいくらしたの。」「分割で8800円だった。」「ってことは通販で16000円ぐらい?」

足し算が違っていると突っ込みたかったが、目をつぶって寝たふりをしている僕にはどうすることもできない。

「それってほんと大きくなるの?」「なんか胸がブラに吸い付いて何時のまにかAがCになったりするんだって。」

という会話を聞いていたら、なんだか足に激痛が走った。びっくりして目を開けた。女の子に足を踏まれたらしい。

足を踏んだであろう女の子と目が合った瞬間、後ろめたい気持ちがあったのだろうか「ごめんなさい。」と謝ってしまった。

僕は現在27歳ですが38歳になっても「ごめんなさい。」と謝っていると思います。

2004年05月22日(土)3:22

飼い犬のキャビはお散歩が大のおきらい。

「散歩行くぞ」というとなんとも悲しげな顔をして、渋谷のハチ公の銅像のように動かなくなる。そして目をつぶり犬なのに狸寝入りをする。

なぜキャビがお散歩嫌いなのかというとお外には危険がいっぱいだからだ。

キャビは特にロケット花火の音が嫌いで、家にいてもロケット花火の音がすると僕の部屋のドアをどんどん叩いて入ってくる。そう今日もロケット花火の音と共にキャビが入ってきた。

ロケット花火が終わった後も、夜中ずっと僕に寄り添ってハアハア言いながらぶるぶるぶるぶる震えている。育児ノイローゼのようなものに僕がなりそう。

キャビが家に来てから毎日、夜の公園で放し飼いにして一緒にジョギングをしている。キャビは走っている僕の後ろからついてくる。だけど僕がちょっとでも隙を見せると逃げてしまう。

逃げてしまうと言っても家に帰るだけ。

先に帰ったキャビがいつもドアの前で申し訳なさそうにお座りをして待っている。「怒らないでください。」そう目で訴えている。

そんなキャビが一度だけ家に帰ってこないことがあった。家族で「キャビ!!」と声を張上げて捜しても見つからない。4時間ぐらい探しただろう。途方にくれて家に帰ったらドアの前でいつものようにキャビが申し訳なさそうにお座りをしていた。

どこで寄り道していたのか。

そういえばもう一匹寄り道をしている。しかし長い寄り道だ。

昔、僕が小学5年生ぐらいの時に家に黒い柴犬のような犬がいた。名前をコリといった。気が強い犬でいつも尻尾がくるくる丸まっていた。

こいつが曲者で、キャビとは逆でお散歩大好きというよりも家が大嫌いですぐ脱走する犬だった。

僕はその頃、家に犬がいながら大の犬嫌いで近寄りたくなかった。だけど犬は犬嫌いな人が分かるのか、嫌がらせのように僕に寄り添ってくる。

僕は犬が怖いから、寄り添ってくる度に逃げる。

すごい勢いで寄り添って来たことがあった。逃げて逃げまくって距離にして5キロ近く犬と鬼ごっこをした。犬がまたずっと追いかけてくるんだ。

今でもそのことを家族に大笑いして言われる。「わたるは凄かった。中山(マラソン選手)よりもスタミナがあたんじゃないか。金メダルだよ。犬が後ろから追いかけてくればな。」

そんなコリが脱走していなくなった。鎖の紐を食いちぎって逃げてしまった。

縁側に座っていたおばあちゃんが、「なんか黒いもんがすごいスピードで…。」

というのが最後の目撃証言である。

「オフクロなにやったんだ。」と父はおばあちゃんを攻めたが、僕は言っちゃ悪いがコリがいなくなった助かったと思った。おばあちゃんナイスだと心の中で思った。

家族、親戚でずっと探した。僕の家は塾をやっていたんだけど生徒もみんな探してくれた。僕は探すふりをした。言っちゃ悪いが見つかってほしくなかった。

結局コリは見つからなかった。

「いい犬だからどこかに飼われているんだろうね。持ってかれちゃったんだよ。」

みんなそう言っていた。

「そうだといいね。」

僕は相づちを打った。

それから黒い柴犬みたいな犬を見るたびに「コリじゃないか?」と思うようになった。コリじゃなくてほっとした。

今の犬のキャビに出会ってから僕は犬が好きになった。

コリが逃げてから15年。もう死んでいる可能性が高い。でもまだ黒い柴犬みたいな犬を見るたびに「コリじゃないのか?」

今横にいるキャビもそのうち死んでいなくなるだろう。悲しいけどしょうがない。僕にはどうすることもできない。

キャビがいなくなった悲しみはいずれ忘れることだろう。そして僕はいつの日か新しい犬を飼うだろう。それは犬が好きだからだ。それはキャビのお陰だ。

僕が年老いたら黒い柴犬みたいな犬を買おうと思っている。尻尾がくるくる丸まった気の強いヤツがいい。逃げ出したら今度は僕が追いかけて捕まえてやるんだ。そのために僕は毎日ジョギングをしているんだから。

2004年05月20日(木)2:22

「きみいて見ているよ。」

最近会う人にそう声をかけられます。

2年前はほとんど声をかけられなかったので、インターネットを使っている人が増えたのを実感する今日この頃。

そしてここは遠くの親戚から近くの親戚まで教えもしないのに見ている訳なんですが、時々メールを頂きます。

「今回のオチはいまいちだ。」

「日本語が間違っている。舐められるぞ。もっと勉強しなさい。」

「マンションが売られるなんて知らなかったぞ。タダシさん(父のこと)に明日電話を入れてみる。」

そして父が「おまえなんだ。ドットコムで俺がいるっていう話じゃないか。すごいな俺がドットコムか。俺のマンション売っていたのアキラ(おじさん)が知っていたぞ。」

父はインターネットのことをドットコムといいます。父はFAXは電線を猛スピードで紙が通って届いていると勘違いしています。

それだけにまったく我が両親はネット及びハイテク機器というものを理解していません。

そして昨日もおじさんからメールが届いていました。

「しまけん【LINK】という人にケーキをプレゼントするんだってな。」

まあたしかにプレゼントというか…。これには続きがありまして。この話をどこから知ったのか僕の母が…。

「しまけんさん【LINK】ってかわいい人なの?でも出会い系は犯罪とか怖いらしいから。ほらテレビで結婚詐欺=出会い系とやっていた。悩みとか聞くんでしょ?」

ということを言われました。否定する気にもなりません。そして先ほど父からも、

「おまえがんばってドットコムしていると思ったら。しまけん【LINK】という人と付き合っているのか。お前もついに色気づいたか。」

どこでどう話が曲がったんだ…。恐ろしい。まだインターネットに対する偏見というかこういうものが残っているんだな〜と思いました。

しかししまけんさん【LINK】という名前からして男だと思うのですが…。自分の息子が男と付き合っているのに何事もなく受け止めている。

ある意味心が広い両親ですが、気をつけろという言葉をそっくりそのまま返したい気分です。



趣味の一つにフリーペーパーを集めるというのがある。いや厳密には集めている訳ではなく、いつのまにか溜まってしまった。もうゴミである。

そのフリーペーパーを夜中、日本茶を飲みながら読むのが僕の日課といえば日課だ。

特に誰も読まなさそうな(と言ったら失礼だが)フリーペーパーを読むのが楽しい。そして誰も知らない、聞かない、聞いてくれない知識を身につけるのが僕の人生の最大の楽しみだ。

この前も初台のトイレで写真撮っちゃったと喜んでいる人にフリーペーパーで得た知識、甲州街道の歴史について力説したが聞き流されました。

でも僕は聞き流された方が嬉しい。一種のマゾかも知れない。

例えば歳をとって「おじいちゃんまたビックリマンチョコの話している。」

孫にそう言われたい。僕のおばあちゃんのお兄さんは90歳になるのだがいつも会うと戦争の話をしてくれる。

「満州にダイヤモンドを埋めた。」

おじちゃんは毎回そう言うのである。「まだおじちゃんが戦争の話を始めた。本当にダイヤがあったら自分で掘り返しに行けばいいのに!」

と言って周りは聞かないが、僕は聞くのである。なぜ聞くようになったかと言うと話が年齢と共に微妙に変化してきている。

この変化が楽しくてしょうがない。そして最後に「俺が死んだ後、満州に行ってみろ。ダイヤはわたるに譲る。」

そう言っておじちゃんは寝床に入る前に僕にそっと一万円をくれる。ちょっとしたダイヤなら買えるほど貰っています。



この前、手に入れたスウェーデン情報誌「ベータカッテン」スウェーデンという国、文化を紹介しているフリーペーパーがある。

僕はVOL2から購読していて最新号がVOL3なので比較的新しいフリーペーパーだ。

まずスウェーデンの離婚率は50%とあるそうだ。その離婚の原因は共働きが多くなり女性が社会進出したからだと書いてある。

そしてスウェーデンではサンボカップル(スウェーデンでは同棲をサンボという)が当たり前の存在所か子供を産んでも籍を入れないことが多い。それに対し周りもとやかく言わない。

そしてスウェーデン人の食事は、チーズ・パン・じゃがいも。休日はただ目的もなく散歩をすると書いてある。スウェーデン語は語彙が少なくニュアンスに乏しいらしい。

これ編集協力スカンジナビア政府観光局となっているが、実に目的意識の薄い国である。その癖自己主張ははっきりするみたいな。

そういえばスウェーデンってムーミンが産まれた場所だ。ムーミンというお話も目的意識がないというかムーミンの体形からも目的意識がまったく感じられない。

たしかムーミンの最終回って冬眠してスナフキンが南に旅立つという終わり方だった。

なにか深い意味があるかも知れないが、この情報誌からスウェーデンというお国柄を考えると「取りあえず終わりにしておくべ」という感じがしてしまうのである。



国語学者の金田一春彦さんが亡くなったが子供の頃、国語辞典で氏の名を見かける度になんで探偵が国語辞典を作っているのかと思っていた。

小学校に入学すると同時に国語辞典を買ったり、家にある人はそれを学校に持って来て辞書を引くことを覚える。

僕は父が使っていた辞書があったのでそれを学校に持っていって使用していた。

金田一春彦さんは、「捜し物をするために生まれてきたような人生だ」と言っていますが、僕も人生とは捜し物をするためにあるのではないかと思う。例えば、明日何を食べようか、この人のことを好きなんだろうかというのも捜し物であるような気もする。

井上揚水さんの夢の中へという歌詞も「探し物はなんですか。見つけにくいものですか。」というのがあるが、人生とは捜し物が何かを見つけた時、もう既にその人の人生は成功と言えるのではないだろうか。

勤労意欲がない若者が増えているというが、何か没頭できるものを見つける。極端な話アリの数を一日中数えることでもいい。

たった一度の人生なのだから、落し物をするまえに捜し物を見つけようと思っています。来週以降のオークス、ダービーの勝ち馬を探しのが僕の当面の目標といえば目標であります。

まあどちらも固い馬券で収まる気もしますけどね。



ということで今日も「探偵ナイトスクープ」を見ます。夫が泣く姿を見たいというのは必見かも。

2004年05月18日(火)2:15

お昼はホテルニューオオタニで食べました。いや、タクシーで行ったのですがホテルニューオオタニだとは分からず偉い建物やな〜と思っただけです。

おじさんに「わたるくんどこで食べたい?」と聞かれました。一貫うん千円で有名な久兵衛があったり、いかにもお値段が張るだろうという所ばかり。

「なんでもいいよ。」

遠慮するとか以前の問題でどこのお店を選んでいいのか分かりません。ということで近くにタキシードを着て立っていたおじさんに「お奨めのお店」を聞いて入ったのがオーキッドルーム【LINK】というお店でした。

実は全部お奨めですと笑顔で言っていました。なかなかアドリブも聞く素敵なホテルマンでした。

お店にはお客さんが一組しかいませんでした。

イスに座ろうとするとボーイさんがそっと後ろからイスを押してくださいました。しかしタイミングがずれてちょっと座りにくい位置に。だけどお尻ずらせる雰囲気じゃない。

そしてソムリエが登場して「何を飲みますか?」

お酒は飲めないというと、「ミネラルウォーターが御座います」ということで「ニネリャルウォーターください。」と必死にいう僕。

「炭酸が入っているものが良いですか。どのウォーターが宜しいですか。」

うんだからかんだら日本語らしき言語で言っていましたが、聞き取れたのはペリエだけです。なぜペリエだけ聞き取れたのかといいますと、競馬にペリエという名の騎手のがいるからです。

バファリンは優しさでしょうが、まつだわたるはすべて馬でできています。ここでてんぱっているようでは女性にもてない訳です。無念。

そして運ばれてきたウォーターがマドンナも飲んでいるというお水。すごくお洒落な容器に入っていてそれをグラスに注いでくれました。飲んでもどこが違うのか分かりませんでしたが、一応「硬いですね」とは言っておきました。

硬いのは僕です。

ウォーターの入っていた容器が素敵だったので写真を撮りたいという衝動にかられましたが、そういう雰囲気ではない。少しでも動こうものならボーイ、ウェーターが目を光らせている。

パンがなくなると「パンをお選びください。」とすぐパン持ってきますし。あれだ。わんこそばのようだ。

僕は丸刈りなんですが、丸刈りが雰囲気に調和しておらず丸裸の気分。地肌見せなきゃよかったという感じです。

そしてメニューが運ばれてきました。いやウォーターより前にメニューだったのか記憶にない。

メニューを開くと商品名よりも値段に目が行く自分。いいんですか。お昼から一万円って。いいんですか。お昼から。あなたエッチね〜と。僕は壊れかけのラジオ状態。

「本日のお奨めはホワイトアスパラ…。」とかなんか言っていました。

そこで僕は「あ〜アスパラは旬ですよね。」と昨日スーパージャスコで見た【今が旬!今日も"明日"もアスパラ】というのを思い出してそう応えました。

「よくご存知で。」

でも僕が頼んだのはビーフストロガノフです。知っているメニューがそれしかなかったからです。エスカルゴも存じ上げていたのですが、食べ方がわからない恐れがあるのでやめました。

ウェーターの方は盛んに前菜などをお奨めしていましたが、自分で払う訳ではないのですが前菜で給料の3ヶ月分は飛びそうなので諦めました。

テーブルマナーは一応できるので(記憶にない)無事デザートまで食べ終わりました。

デザートは火がでました。フランぺしてました。

水を飲んでいる時、自分で水を注げない雰囲気は凄いなと思いました。

水を注いでくれた後に「ありがとうございます。」とお礼を言ったら珍しいという顔をされました。こういう所では奈良の大仏みたいに構えていないといけないようです。

味は美味しかったんですが、帰ってから食べた夕飯のハンバーグの方が美味しかった気がしたのがちょっと悲しくなりました。

味は絶対にホテルの方が美味しいはずなんですが、やはり料理は雰囲気と食べる相手によるなと思ったりしました。

でも僕に子供ができたら半年に一度ぐらいはこういうお店に連れていってあげたいなとは思いました。もちろん競馬を当ててです。

2004年05月17日(月)2:15

本日の日記はアンケートふうです。



常識の時間です。

フレンチトーストで思い浮かぶのは?



次の質問はちょいと長いです。

例えばです。喫茶店でこんなメニューがあるとします。

●ガトーショコラと抹茶のアイス

●黒ごまアイスときなこ掛け揚げパン

この組み合わせで同じお皿に乗ってきます。いや同じお皿でなくてもいい。これが同時に出てくるとします。あなたならどうやって食べますか。

ここからは個人的な意見ですが、"普通"に考えとこれは文字通りおかしなお菓子の組み合わせです。ガトーショコラと抹茶アイスのセットなんて変です。

これはたぶんお店側がガトーショコラに抹茶のアイスを乗っけて食べてミソということだと思うんです。ガトーショコラと黒ごまアイスの組み合わせでも良いはずなんですが、その組み合わせはメニューにない。

ということは、お店側がガトーショコラと抹茶アイス、もしくは黒ごまアイスときなこ掛け揚げパンは最高のパートナーだよということだと思うんです。

なんでこんなに格好いい人が…なぜこんなにカワイイ子が…。でも実は最高の組み合わせだった。二人は一つなんです。

もしガトーショコラと抹茶のアイスを別々に食べろというのなら、これは昔ドラゴンクエストなどの人気のゲームにスベランカーなどのクソゲーを組み合わせて売ったような感じになると思うんです。

そんなことは考えたくない。

ということでもう一度頭を真っ白にして下さい。

このようなえ!?という組み合わせのメニューをどうやって食べますか。アイスはアイスとして食べますか。それともケーキをアイスに乗っけて食べますか?

まあなぜこんなに僕がメニューひとつで熱くなっているのかといえば、黒ごまアイスをきなこ掛け揚げパンニつけて食べたら、それはおかしいと言われたからです。

だって一緒に出てきている。この組み合わせデメニューとして乗っている。ということはですよ?賢い皆さんなら分かりますよね〜。

さて常識の時間です。

ガトーショコラに抹茶のアイスをつけて食べる派?つけないで食べる派?



すごくスタイルのいい女性が歩いていた。昔ふうに言うと小股の切れ上がったいい女?

スタイルの良さを自覚しているのか体のラインを強調させるような洋服を着ていた。

個人的な感想を言うと、そういうのにはあんまり興味がないので「ほほぉ〜う」という(まあそれも強がりだけど)感じで見ていた。

ふと周りを見渡すと男の人のほとんどがその女の人を目で追っていた。中には老眼鏡をかけていて遠くが見えないのかフレームの隙間から覗き見ている初老の男性。

その視線パワーなら透けて見えるのではないかというぐらいごっつい目線だった。

いつまでたっても変わらないじゃんかと思って嬉しくなった。そう中学生と変わらないではない。でも違うのはいろんな所が低下している所。もしくは無くなっているところ。

2004年05月14日(金)2:55

更新が止まっていたのはパソコンが壊れたせいです。

もう一台のパソコンでネット接続しているのですが、メールパスワード等分からずとてもトロピカルな状態になっています。

いや、どこがトロピカルなのか分かりませんけど、かなりトロピカル南国気分。でも関東地方とてもじめじめね。今横に飼い犬のキャビアがいるのですが湿気があるせいか臭いです。



なぜこんな時間に起きているのかといいますと、関東では深夜3時に放映する「探偵ナイトスクープ」を見るために目覚ましをセットして起きました。そこまでしてなぜ見るのかと言われてしまえば言葉がでません。

探偵ナイトスクープという番組は、日頃の疑問や悩みを探偵が調査&解決するというものです。

しかしなぜ探偵から越前屋俵太さんがいなくなったのか、悔やまれます。

私事で申し訳ないのですが僕は明日7時半起きです。



更新が止まるといえば一年前から更新が止まっているサイトがあったんですが、思い出したようにふと見に行ったらページごと消えていました。

嘘だろ嘘だろ?と思ってなんども更新ボタンを押したんですが、さよならインターネットでした。

一年前の最後の日記がめちゃくちゃ楽しそうだったので他に楽しいことができたのでしょうね。

まあ向こうは僕のことなんて知らないでしょうし、またそこが悲しいセンチメンタルなんですが日常でも元気ならいいなと思っています。

ただ一年間放置してあったのに突然消えるということは…?

サーバーを借りているお金はカードかなにかで引き落としでしょうから。そのカードが使えなくなったということは?

何かトラブルに巻き込まれて??破産宣告??

と縁起でもないことを考えちゃいました。

閉鎖しますと言っていた自分が言うのは何ですがとにかくページが消えるのは悲しいですね。

個人サイトってなんだか流れ星みたい。一方的に流れていってしまうみたいな。ネットだけが君と僕との接点だった。見ている僕らはそっと見守るだけ。願い事も願わずに。



親戚の子がスペイン人の彼氏に別れたいと言ったが、彼は別れたくなく「話を聞いてほしい」と家に押しかけて玄関の前で6時間も待っていて怖いというのです。

「話ぐらい聞いてあげれば?」と諭した所、「もう別れたから。」こんなものなのでしょうか。レンアイは分かりません。

別れを切り出してから電話が1日10回以上。怖いなら警察に言えばと言ったんですが、外人だから警察に通報すると厄介なことになるのでそういう訳にもいかないそうです。付き合っていたのに…。僕にはよく分からない世界です。

挙動不審選手権があれば間違いなく3連覇する僕ですが断れる訳もなく仕事を途中で止めてスペイン人の彼を説得することに。

親戚の家の前に行くと186cmもあるトルシエの通訳のダバディに似ている彼がいました。彼は少々日本語が分かるので「カフェで話そう。」そう言ってスペイン人の彼と二人でアフタヌーンティに行きました。

周りのお客はほとんどが女性でした。男二人でいるのは僕らだけです。しかも相手はスペイン人。

自分で言うのも何ですが、「別れたから。」「まだ愛している。」僕は丸刈りで何も事情を知らない側から見ればゲイカップルに見えるかも知れません。微妙に店内のスポットライトが当たっている気がしました。

彼の話を聞くからにまだ未練があるそうです。でも僕がここでおじさんがわたるくんこれを言いなさいと言われた決め台詞、

「女はこういうふうになると駄目だから今日は帰りな。」

「女は追いかければ逃げるもんだ。引くことも大切だ。」

その言葉を眉にしわを寄せ言ったらそれを聞いた彼は渋々帰っていきました。引かれたことはあるのですが、引いたことがない僕が言って説得力があったのかはなはだ疑問です。

僕も一度は引いたり押したり相撲取りのようにしてみたいものです。

たぶんそんなこと一生ないでしょうな。引いた途端相手も引きます。押しても小波のように相手が引くんです。そこが悲しきセンチメンタル。

親戚の家に「帰ったよ。」と言いに行ったら、「気持ち悪いよね。」そう彼女は言っていました。

僕は全然分かりません。半年前まで家族の前で手を繋いで歩いていたり、彼氏が家に来て一緒の部屋に泊まっていったり「近頃の子は!」と思っていたんですが、今では「気持ち悪い。」

彼からの連絡がウザイのでMSNメッセンジャーやメールアドレスも変えて電話番号も変えるらしいのです。

スペイン人の彼は体臭が凄いそうで、「やっぱり外人だよね。臭いってもんじゃない。パパ布団捨てよっか。」

「外人は臭いよな。」

臭い話で盛り上がっていました。彼女にとって初めての彼氏だったと思うんですが、よくもまあこうも思えるものだな〜と、まったく僕には理解できませんが、逆にこれが一番良い結果なのかも知れません。

多少でも好きという気持ちが残っていて別れると後を引きずる気がしますし、嫌って別れるというのは次へ進みやすいのかなと思ってみたり。まあ良い思いでには越したことはないのですけど…。難しいものです。

まあ彼にしてみれば辛いでしょうけど、つらいのは男の宿命ですしね。なんて。ね!天国の寅さん!

嫌う嫌われるのが怖いから人を好きになれないという感情が僕にはあります。嫌う嫌われるということはある意味、本当の好きを見つけるのには大切なことなのかも知れません。

僕が唯一嫌いなものはギャンブルです。いろんな意味でね。



おじさんが靴を買うというので一緒に入ったお店がものごっつい高級店でした。全てがお洒落というイリュージョン。このようなお店に入ったことがなかったのであっさり挙動不審モードに。瞳だけが幽体離脱。

しかもお客はおじさんと僕しかいない。取り合えず靴の値段が気になって値札を見たら「22万円!!!」

なに?これの靴は総理大臣使用??深呼吸してもう一度値札を見たら「2万2千円」でした。

お店の雰囲気に騙されてゼロが増えて見えてしまいました。「なんだ。2万2千円じゃん」とか思ったら落ち着く自分。

雰囲気に騙される自分が情けない。以前、店構え汚かったので競馬も当り懐が暖かかったので「奢ってやるよ」

店に入ったらゼロがひとつ違い地獄をみました。汚そうな店も老舗かも知れないので注意が必要です。



体内はほとんど貧乏性なのですが、ときどき衝動買いをしてしまう。まあ時々なのが衝動買いなのでしょうけど。ちなみにCDを30枚も買ってしまいました。コンポが買えますね。

2004年05月08日(土)2:16

思い立ったら昨日。後先考えずに行動してしまいました。悪い癖です。落ち着きがない。



夕暮れ時に公園でジョギングをしていたら、小学校4年生ぐらいの顔面がお肉で陥没している肥満体型の男の子と人の良さそうな中肉中背のお父さんが同じ青色のピチピチのスパッツを履いてジョギングをしていた。

やる気のない肥満の息子に向かって父親が「お前!もっと真面目に走れ!」

父親が息子の手を引いて走らせようとするが息子は「もー無理だよ。もー。もー。」側から見ても息子さんはもう完全に無理だと思う。それでもなお走らせようとする父。

父親が肥満体型の息子を見かねてダイエット計画を立てたのだろう。

「たかし!お父さんも一緒にやるからな。痩せような。」

まあそんな感じで。でもたかし君にとっては迷惑なことこの上ない。僕も肥満児だったから彼の気持ち多いに分かる。

太っている人に痩せようと言っても無理。自らの意思で痩せようと思わないと。

このお父さんは子供を肥満から脱出させたいと思ってのことだと思うが、この分だと子供が痩せる頃にはお父さんが消えていなくなっているような気がする。

僕が見ているうちにお父さんだけ2キロぐらい痩せていた。まあそれは大袈裟ですけど。それぐらい父親必死。

そんな父の気持ちを知るよしもない息子は豚のようなカメになって一向に動かない。

お父さんがあまりにも走る気のない息子に向かって、

「しょうがないな。ちょっとそこでジュースでも飲むか。」

息子さんの太っている原因が分かった気がしました。

2004年05月03日(月)22:06

みんなで牛角に行って来ました。

ゴールデンウィークのせいか牛角は混んでいました。だいたい待つ事ができない家族ですが、珍しく「まあしょうがないね。」と家族一同はこのような対応をしてくれて一安心。

しかし店に入るなり地獄が始まりました。

まず祖母が「なんだか薄暗くて汚いお店だね。」まあそういう建物なんだけどな〜と言うのも面倒くさいので、昭和のいるこいるさんみたいに

「そうだね。そうだね。そうだね。」と相づちを打つ。これが賢い生き方です。

父がメニューを見て、「何を頼んでいいのか分からねぇ〜な。お前頼め。」と全ての肉を僕に任せられる。文句を言わずなすがままに、これが賢い生き方です。

取りあえずいろいろな肉を頼まむまでは良かった。

祖母が店員さんに「これは日本の肉ですか?」と聞き出した。

そうだ!祖母は日本の肉しか食べないんだった!!店員さんが困った顔で「これは和牛では…。」

祖母は肉を食べないと言い出した。そこで僕が、「いやね。ばあちゃんね。和牛も輸入牛も同じなんだよ。ほらアラヒみたいな感じでハーフだよ。」

でもこのばあさんは肉を食べないと言い出しました。

「なんだか不味いな〜。薄味過ぎる。」とみんなが言い出しました。

僕が肉を食べようとすると、輸入牛は食べないと言い出した祖母が、「もっと焼かないとお腹を壊すよ。」

「焦げるけど…。」

真っ黒な牛を僕の受け皿に乗せます。なんですか。僕は人間備長炭を目指すんですか。

親戚のおばさんが「なんか本当に美味しくないわね〜。」親戚の子が「ね〜。美味しくな〜い」

とカエルの合唱。

店員さんに聞こえるように言い出した。僕合掌。コイツら感じの悪い客だ。他人のフリ他人のフリ!をしても同じ席なのが悲しい所。

そしてみんなの食が進まない。でも肉は人数分注文しちゃったし。それを見越したように祖母が、「お前は痩せ過ぎでいけないよ。なんだい。その細い顔は。もっと食べないとダメ。」

いやこの細長い顔。これは産まれつきなんですけど。毎日巻尺で測っているんですけど。

ということで僕はなぜか超大盛のご飯を注文されてしまいました。

「自分で取るから大丈夫だよ。」言っているのにどんどん僕の受け皿にはお肉が乗る。

まだお皿に肉が乗っているのに、

おじさんが「わたるくんはまだ食べるよな〜。食べ盛りだもんな〜。大きくならないと。追加注文するよな。」

いやもう27歳です。これ以上大きくなりません。成長しきって後は下り坂です。あとは雑巾として働くだけです。

なんだかみんな食が進まないので僕がざっと12人分の肉を一人で食べることになりました。

僕が必死になって肉を処理していると、父が「さっき頼んだ酒が遅い。なんだ。この店は酒を米から作っているのか。」

攻撃的オヤジギャグです。

普段父は「オレみたいに品のある男はいないぞ。」と言っているのに柄が悪すぎです。

でも口は悪いが本当は優しい父が、「お前食べられないのなら無理しなくていいぞ。タッパーにいれて持って帰るから。」

そして店員さんに「この肉を持ちかえりたいんだけどタッパーみたいなのない?」

店員さんは「衛生上、持ちかえりはできないのですよ。」

チチキレル(電報ふう)

残りのお肉を網の上に全部ぶちまけました。その網にぶちまけた生の肉をなぜかニコニコしながら必死に食べる僕。

びっくりする店員さん。

そこに親戚が「なんだかお肉しつこいよね。」お前ら最初は薄味だって言っていたじゃないか。お前らみんなヤクザか。

そこに母が店員さんに、「あの〜すみません。リンゴパイをください。」「え!?リンゴパイですか?メニューにはないのですが…。」「あれあそこにあるのは?」と張り紙を指す。

そこには【リンゴハイ】というお酒の名前が…。爆笑する店員さん。

お前ら吉本新喜劇かぁ〜!!!

祖母が隣りの席にいた男の子に「いくつ?」と聞いている。男の子が恥ずかしがりながら手をパーにする。「4歳なの〜。へぇ〜。」

ばあちゃん!!!どう見ても5歳じゃないか。

父が「そのぐらいが一番かわいいよね。」と横の席に座っているご主人に話しかける。

親戚のおばさんが、「わたるもかわいかったわ〜。わたるの方がかわいいんじゃない。」と言い出す。

ここですぐ自殺しましょうか。

父が僕を指差して、「こんなになっちゃうんだから。悲しいわな〜。」

やめてくれ〜!!!それ以上トークすると肉食べて必死に自殺するぞ!!!

そこに店員さんが来て「王様のソーセージで〜す!」

おじさんが、「頼んでいません。」と追い返す。

「いや僕が王様のソーセージを頼んだ!頼んだよ!」と言ったが時既に遅し店員さん帰る。

おじさんが「もう1回注文すればいい。」

先ほど王様のソーセージを持ってきた店員さんに向かって、「わたるくん何頼むんだっけ?」

え!?僕に言わせるんですか。なんですか。これは踏絵ですか。

「すみません…。王様のソーセージください…。」

店員さんは怪訝な顔で「喜んで。。。。」

それを見ていたおばさんが「全然喜んでないわ。最近の若い子は!!」

そして家族中で「最近の若い子は礼儀がなっていない。」と言い出す。

礼儀がない、それは君らだ。君たちだ。と心の中で必死につっこむのが精一杯の理由ある反抗。

そして食べ終わり牛角を出る時に、家族皆で「美味しかったです。ごちそうさま。」

なんで急に礼儀正しいんだ。なにさっきは礼儀の出し惜しみ?

そして店を出て…。

「牛角はやっぱりワタルが作っただけのことはあるわ。」

僕はただ焼肉食べたいなら牛角があるよって言っただけです。残念ながらこんな家族から産まれた子が牛角は作れないと思います。

2004年05月02日(日)0:38

先週行った【リリエンベルグ】が今日の【チューボーですよ!】【街の巨匠】として紹介されていた。

先週行ったばかりなのでなんだか流行を先取りしちゃった感じがして嬉しい。意外に自分のミーハーな一面をみたり。でもあまり有名になって欲しくない。ってもうかなり有名だけど。

【予想しましょ】痛恨の印打ち間違い。明日は天皇賞春です。お気軽にご参加ください。競馬のことなら【松田の予想】色んな意味でそろそろです。


【煙が目にしみるアンテナ】



「はじめてのおつかい」を見ていて、4歳のお兄ちゃんが弟の「あったう」が無くなったので「あったう」をおつかいするというのがあった。

店員さんに「あったうください。」と言っているんだけど「あったうってなに?被るもの?」「食べるもの?」と一向に通じない。

「あったう」とはその家の造語で「おしゃぶり」のことらしい。おしゃぶりを見た弟が「あったう!」と言ったところから産まれたそうな。

我が家にも我が家でしか通じないであろう言葉がある。ヘブンジというのがそうで、ふざけている人や、アホなことをしているのを「またヘブンジして。」という感じで使う。

この言葉を親戚の女の子が大学を卒業する時に電報の最後に「へぶんじ一同より。」と送ったら、そのへぶんじという言葉を耳にして泣いてしまったらしい。

それを見た周りの友達は「なに?へぶんじって?」という感じで不思議がっていたそうな。

日本語が乱れているとかいうが、我が家でしか通じない言葉というものは良いものだなと思った。

もし子供が言葉を作ったら例えそれが日本語として間違いだとしてもそれをずっと大切に使っていきたいなと思った。

しかし困ったこともありまして。

知人に顔がヤクザみたいな男がいるが、子供の頃、必ず電話に出るとき「お母さんに変りますか」と言っていたらしく携帯電話でも未だに「お母さんに変りますか」と言ってしまう。

電話をかけていきなり「お母さんに変りますか。」と言われたことがあるが、27歳の僕と60歳のお母さんがどんな会話をすればいいのでしょう。第2のペタジーニですか。

僕も、ミカンを"にょんにょ"哺乳瓶を"ぶっち"と呼んでいたせいか未だにミカンを見たら先に喉元にくる言葉は"にょんにょ"

大人になったら直すべき所は直さなければと思う次第でありますが、"ぶっち"という造語は今度使うとしたら自分自身のためではなく自分の子のために使いたいと思っています。
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Akiary v.0.61