きみいて。略して、君たちが僕が犬。

2024.1.8 Mon.

ろか4歳
aka.世界のリーダーこと我が家の暴れん坊将軍が4歳になりました。長男は個性のクセが強いですが、次男は個性の主張が激しいです。
今年の第100回箱根駅伝は青山学院大学が3連覇で幕を閉じた。
青山学院大学が初出場した22回箱根駅伝に、祖父が青学の2区の走者として出場していました。子供の頃その話を聞いて、またまた嘘を言っているのかと信じていませんでした。松田暢
祖父は詐欺師だ。祖母がよく言っていた。僕の父も言っていた。僕はおばあちゃん子だったのでおじいちゃんは嘘つきだという思い込みもあり信じてはいなかった。
便利な世の中になって箱根駅伝のサイトに、ちゃんと、祖父の名前が掲載されていてあの話は本当だったと改めて確認できるようになった。
祖父の死後15年。立派なサイトで出場したことが確認できた。
嘘だと思いながら30年ほど前に、祖父と箱根駅伝の出場したときの話をした時、当時は戦時中で陸上部で出場できそうなのは2人しかいなく、ほかは各部活動から足の速そうな人を選んだと言っていた。
祖父はバスケ部だったらしい。速そうというのがまた詐欺師的だ。
そして結果はビリ。今でこそ強豪の青山学院大学の初出場は散々たる結果だった。
他のスポーツの全国優勝よりも甲子園と箱根駅伝の出場は別格の価値があるという。ビリでもなんでも出ることに価値がある。就活に有利に働くらしい。
祖父はよくマイナー競技で活躍しても意味がない。とにかく目立つ競技を選べ。結果は二の次だ。などとひどいことを言っていたがあながち間違いではなく、議員にもなったり甘い汁を吸った実体験からの発言であろう。
祖父は箱根駅伝出場から2年後に結婚して息子が誕生。妻の田舎のマラソン大会に「あの箱根駅伝に出た!」という触れ込みで優勝候補として出場。
ゴールでまっていた妻、僕のおばあちゃんが待てど暮らせどゴールに来ない。どうしたんだい?そう思い家に帰ると、酔っ払った箱根駅伝に出たという触れ込みの男が悪びれる様子もなくいたという。
結果はコースアウト。負けるのは格好が悪い。それならコースアウト。鷹狩をしていたらしい。
この話をおばあちゃんから聞いたのが40年前。
ふたりとももうこの世にはない。でも箱根駅伝の季節になるとこうやって思い出す。
Akiary v.0.61